幸せな家庭生活のためのヨガプラクティス

ここ最近はアシュタンガ・ヨーガのクラスを増やし、昨年からクラスを担当させてもらっている大阪でのクラスと合わせて様々な生徒さんに出会う。

大阪でシニアヨガのタイトルでやっているヨーガ・セラピーのクラスではタイトルのシニア世代ではない２０代から５０代の生徒さんが参加してくれているけれど、そのうちのお二人は妊婦さんでもうお一人は６ヶ月の赤ちゃんがいるママ。　若い独身の方から私より年上のお姉さん、　アシュタンガ・ヨーガのクラスでも３０代から５０代の様々な背景の方々が参加してくれている。

ヨーガセラピーでもアシュタンガ・ヨーガのクラスでもクラスを通して感じるのはヨガのプラクティスがその生徒さん自身の身体的な健康だけでなく、心がおだやかになったり、日頃の仕事や家事、育児のストレスからちょっと楽になれたらいいな、と思っている。

小さいお子さんがいる方は特にクラスに参加する時間を捻出するのはとても大変だと思う。でもなんとか時間をやりくりしてクラスに参加してくれている方にお会いするととても嬉しく思う。

育児や家事、仕事と真面目な人ほど特に一人で多くのものを抱えこみがちだ。　もちろん旦那さんの理解があってサポートしてもらっているかもしれないけれど、子供ができる前とは生活自体が大きく変化していると思う。子供ができる前は自分の幸せ、健康、自分が一番、のスタンスだったのが子供ができると　子供が一番、自分のことは２の次、になる人が多いと聞く。　または子供のことを一番に考えないと、、と自分で自分を追い込んだり、妊娠中は赤ちゃんが生まれてから私にちゃんと育児ができるんだろうか、、と不安になったり。。

家事、育児、仕事に忙しすぎて　自分の時間が取れない、ヨガの練習をしたくて時間を作るのも大変、、でも、もし時間を作れてクラスに来れた時は思う存分練習を楽しんでほしいと思う。

というのも、ヨガの練習は練習をする本人のためだけでなく、家族のためでもあるからだ。

今年もインド、マイソールのKPJAYIで練習していた時、シャラート先生がカンファレンスで言っていた言葉だ。

「私はヨガの練習が日常生活の中で最優先事項だ。ヨガの練習は自分のためだけではない。良き夫、良き父親であり続けるためにヨガの練習が大いに役立っている。ヨガの練習で心が安定し、体は健康を維持できる。それは自分自身のためだけではなく、家庭人として幸せな生活を送るためだ。」ってニュアンスの事を話されていたことを覚えている。

この言葉を聞いた時、ふっと心が楽になったのを覚えている。私は幸いにも旦那はんの理解がありヨガの練習も応援してくれていて、インドに２ヶ月練習に行くのも心良く送り出してくれた。でも子供がいないからとはいえ、毎日忙しく働いている相方を日本に置いてインドまで来ていることが全く後ろめたくはないと言ったら嘘になる。　でも私の生きていく核となるヨガの練習、実践を応援してくれるパートナーに恵まれたおかげで練習やティーチングに励めていると思うと自分のできることはパートナーにお返ししないとな、と自然に相手のことを思いやれる。

お互いがお互いのことを認め合えていることで感謝の心が自然と生まれ、ヨガプラクティスのおかげで相手のやってくれたことを気づけたり、思いやれたりする。自分のした間違いや過ちにも気づき、素直にごめんなさい、と言える。

ヨガの練習は常に自分の呼吸や体の感覚を客観的に感じ、見ていく練習を繰り返し繰り返ししていく。そしてその練習が積み重なっていくうちに日常生活でもその客観的に自分を見つめることができていく。

その結果、人がやってくれたことを素直にありがたいなぁ、と感謝できたり、間違ったことをしたことに自分で気づき、ごめんなさい、と言えるようになっていく。

そんな振る舞いをストレスなくごく自然にできるようになっていくと、家庭の中や職場での人間関係なども自然と心地良いものになっていくように思う。

ヨガを習いに行く、ってヨガを何も知らない人からしたら単なる趣味のお稽古だと思われたり、小さい子供がいるのに置いていくのを後ろめたいことのようにとらえてしまう人がいるかもしれないけれど、実は全然そんなことはないと思う。もちろん、あまりに頻繁に長時間となると問題かもしれないけど、ヨガのために時間を作る程度も自分の状況に合わせて適切な時間配分を考えるのもある意味ヨガの練習の一部でもある。

練習をする本人の心の安定や体の健康が家族の幸せにもつながる。幸せな家庭生活を送るためにもヨガのプラクティスを日常生活の一部として取り入れる人がもっと増えるといいな。。