体に痛みがある時の練習について

昨年秋からぽつぽつと始めたアシュタンガ・ヨーガクラスも土日家さんでのクラスは当初の月1回からほぼ毎週開催となり、続けてご参加いただいている生徒さんも少しずつだけど増えてきた。 また6月から始めた新開地マイソールクラスは8月からは週3日になり、まだまだ平日はご参加いただける方は少ないけど、来てくれた方には全力で練習のサポートをさせていただこうと取り組んでいる。 以前よりも自分の練習以外の時間でもアシュタンガ・ヨーガと関わっている時間が長くなり、まだそんなに多くないけれど、色々な生徒さんと出会うようになって体の痛みと練習について再び考えさせられることがあった。

自分自身が練習している時は練習を始めて最初の頃から少なくとも5年は体の色んなところが痛くなっては痛みが消え、そして消えた場所とはまた違うところが痛くなっては痛みが消え、 でも再び同じところが痛くなったりと、絶えずどこかに痛みを抱えていた。

大きな怪我は約5年前の腰の怪我だけど、小さな痛みや肉離れに近いもの、ちょっとした不調や体の違和感などを入れると本当に体じゅう 色んな所が痛くなっていたなぁ、と思う。

腰、肩、手首、膝、内もも、足の爪、手指の爪、背中の上のほう、どこかしこが痛かったなぁ。。

でも最近でも怪我レベルではないけれど、時々背中の上のほうの筋肉がつっぱったり、腰が痛いと感じたり、 昔はよく痛くなっていた手首もサポーターをまいて補強している時もある。

昔に比べたら圧倒的に痛みを感じることは少なくなっているけれど、それでも全くゼロというわけではない。

時々生徒さんから練習をしていて痛みが出ることについて質問をされることもあるけれど、 自分の練習経験からアドバイスできる時もあれば自分が経験したことのない痛みのパターンの場合はその場ですぐには答えられない。

体の痛みって本人しか分からないものだし、私はお医者さんではないので医学的なことは言えない。自分の練習経験や私が先生から習ったことのシェアでしか答えることはできない。

痛みのパターンや体の動かし方を考えることも大事だけど、痛みがある場合に練習を全部やめてしまうパターンも聞くけれど、それはあまり良くないように思う。 長年練習をしていると痛みがある時に全部練習を休んでしまう人と痛くない程度に練習を続ける人の2パターンの人に出会ってきた。私の場合は圧倒的に痛くない程度に練習を続けるパターンだ。

体に痛みがある時や怪我をした時は自分の心は落ち込みがちでネガティブな思考に落ちいりやすかったり、自分にはアシュタンガ・ヨーガの練習は向いていないんじゃないかとか考えたりとしがちだ。 それが時に先生のアジャストで怪我になったような場合はその先生への怒りの気持ちや恨みの気持ちなども沸き上がったり、その先生への不信感が募ったりもする。

そして人によってはアシュタンガ・ヨーガの練習を辞めてしまう人もいる。

それは全く練習を休んでしまうパターンの人に多いように思う。

体が怪我したり痛みがある時はマインドも体に引っ張られてネガティブな方へ振れやすくなる。

今だから思えるけど、そんなネガティブなマインドを抱えたり、体の痛みや怪我が出た時こそ、自分自身が大きく成長できる絶好の機会だったと思う。

そりゃ いつも痛みなく快適に練習ができ、信頼できる先生にずっと練習を見てもらって気持ち良いアジャストを受けて自分がどんどん成長していくことを感じている時の練習は最高に楽しい。 そんな時は私は前の日の夜から翌朝の練習が楽しみでわくわくしながら眠りに落ちたこともある。

だけど、思い返せば、体に痛みがあった時、特に大きな怪我をして治るのに2年もかかった経験は私の練習の方向性を変え、大きな大きな肥やしになった。 痛みを抱えながら練習することは いかに痛みを少なくして練習するか、毎朝自分で暗中模索し、時にはやりすぎで失敗して痛みを悪化させた時もあったり、時には楽になる体の使い方がなんとなく掴めた時はすごく嬉しかった。 自分の体の痛みや怪我を悪化させない体の使い方を探っている練習はまるで宝探しゲームのようで大変だけど面白かった。

苦手なことや体に痛みがある時のほうがより注意して体の感覚に意識を集中するのでより深く集中して練習することができた。

でも怪我をした時に練習をやめていたら今の体や心の変化や成長はなかっただろうな、と思う。

毎朝練習していると筋肉も疲労するし、時にはメンテナンスも必要だけど、何日も何日も全く練習をしないで休んでしまうのは私はあまりお勧めしない。 怪我をした時にそれっきり練習を辞めてしまったらそこで体の状態は止まってしまう。

ヨガの練習で起きた怪我や痛みはヨガの練習で治すものだ、と昔先生に言われたことがある。 練習では血行を良くし、体の深い部分の筋肉まで使っていくので骨折以外の怪我は練習で治していくのがベストだと私は習ってきた。 骨折の怪我の場合や酷い急性の炎症を起こしている場合は急性期が終わるまで、また手術をした後などは練習を休むことは必要だけど、それ以外はなるべく練習をしたほうが良いと教わってきた。

 

フルパワーの練習でなくても良いから 痛くないように工夫しながら、とりあえずヨガマットの上に立ち練習する。

体の痛みも心の痛みも逃げずに向き合って練習する。 そうすると少しずつ答えが見えてくるんだと思う。

クラス前の自分の練習をしている楽の森の風景。 

 

 

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