ホットヨガでかく汗よりも
最近 神戸の街中を歩いていてもテレビや雑誌を見ていても、 ホットヨガの宣伝や看板をよく見るなぁ、と思う。
私がヨガを始めた10年前は まだこんなに 多くの人がヨガを練習してはなかった。
自分でクラスを教えていても 私が始めた頃は20代の女の子がやるなんてパターンはまだまだ少数派だったけど 今は本当にたくさんの若い普通の女の子がヨガにはまっているのを見るとヨガの世界もずいぶん変わったなぁ〜と感じる。
そんな変化の中で、 ホットヨガの教室、スタジオも増えて ヨガ友でホットヨガのインストラクターをしている人から ちょくちょく聞くのが、
お客さんから ホットヨガなんだから もっと暑くして!
暑さが足りない!
て クレームをもらう、て話
また ヨガをやったことがない 友人や知り合いから、
私もヨガしてみたい!と思ってホットヨガ行ってきたよ!
ホットヨガっていっぱい汗かけて気持ち良いよねー
暑さで体が柔らかくなってるからポーズとりやすくなるし
て話もちょくちょく聞く
ヨガを全く知らない初心者の人にとってはホットヨガがヨガ始めの入り口なんだろう。
私にとっては 初めてヨガをやったのは常温ヨガだったから その感覚は分からないのだけど、 なんだか勿体無いなぁ〜と思う。
私の練習しているアシュタンガヨガでは 呼吸と体の動きを連動させ、ポーズをとっていく。自分の筋肉を使い、体の内部から熱を作り出すことにより汗を出していく。
ホットヨガでは部屋を暑くすることにより汗をだすので、自分の筋肉を使わなくても 運動した気になれる。
仮に自分の筋肉を使って汗を出しても 暑さによる汗なのか、自分の作り出した熱によるものなのか分かりにくい。
むしろ、部屋が暑いから あまり余計に暑くなるような自分の筋肉を使うポーズが少なくなると思う。
私の練習しているアシュタンガヨガでは、自分の筋肉を使うことにより体の内部から熱を作り出して汗をだす。
呼吸と動きを連動させ、体の内部から熱を出して ポーズをとっていくことにより インナーマッスルを鍛え、余計な脂肪を燃焼し、毒素を排出していく。
体の内部から熱を作りだすことで体は柔らかくなりポーズもとりやすくなる。
1人1人の作りだす熱は知れているけれど、多くの人が一度に練習する時にだす熱は 合わさるとホットヨガ並みに暑くなる。
今朝も通っていた京都のマットのマイソールでは 早朝の京都の寒さの中でもスタジオ内は ホットヨガ並みに暑くなり窓が水蒸気で曇っていた。
南インド、マイソールのKPJAYI で100人とかのマイソールクラスでは 床が水蒸気で水たまりが出来ていた。
初心者だから、ホットヨガ!ではなくて、初心者の人こそ、常温ヨガで しっかり筋肉使いましょ、呼吸にちゃんと意識向けて 練習しましょ、 と思う。
アシュタンガヨガ、ヨーガセラピー、強度の差はあるけれど、インナーマッスル使うことや呼吸に集中するのは同じ。
1人でも多くの人が常温ヨガの良さに気づいてくれたらいいな。