アシュタンガ練習生10年目突入の節目の月に
今週は月曜日の祝日の朝、新開地でビギナーズマイソールクラスをした後、一旦家に帰り、午後からは飛行機に飛び乗って大分までマットのマイソールクラスを3日間受けてきた。 大分は昔旅行で1回来たことがあるけれど、ヨガの出稽古で訪ねるのは初めてだった。
4年か5年ほど前にインド、マイソールに練習に行っている時に出会ったけいこちゃんが主催しているマイソール大分でのワークショップ、今年はマットは例年の京都と山形以外にも沖縄・石垣、大分、福岡と日本各地でクラスをしてくれている。 今年は私は水曜はクラスをお休みさせていただいて大分まで練習に来たのだ。
練習終わりには1日目も2日目もけいこちゃんや、マイソール大分で練習しているあきこさんに温泉に連れて行ってもらってマットも一緒で練習後もめちゃくちゃ楽しかった。 1日目はお昼から美味しいお蕎麦屋さんに連れて行ってもらい、その後は別府温泉の源泉となっている山に上り、山の上から別府の景色を眺め、大分の大自然を満喫し、山のぼりで汗をかいた後は塚原温泉という温泉の露天風呂を満喫し、2日目の練習後は別府の「地獄蒸し」といって温泉の蒸気で蒸し料理にする窯を提供している温泉旅館に行って野菜を温泉の蒸気で蒸してみんなでお腹一杯になるまで食べ、その後は「むし湯」といって暑ーいスチームサウナみたいなのに入って、その後は温泉の湯舟につかってお湯を楽しんだ。 大分は日本一の温泉県といわれているくらい温泉が多く、どこもかしこも温泉だらけで、2日目に行った地獄蒸し窯のお宿やむし湯の近くの街の道路からは溝のどこかしこからお湯の蒸気が沸き上がっていた。 温泉や自然を思いっきり満喫し、マットとも色々な話をして、昔のシャラートの写真やグルジの写真、マットのお母さんの話などなど、本当にたくさんの刺激を貰った。
練習のほうは京都で練習している時よりもさらにみっちり厳しく教えてもらい、セカンドの苦手なポーズに入るとビンヤサが余計な呼吸が入りまくりでのろのろ進むのを指摘され、ちゃんとセカンドレッドのように正しいビンヤサでするように、と言われたものの、セカンドレッドなんてまだ私出たことないから分からないし。。と思ってたら2日目はカポタでもバカアーサナでも余計な呼吸を入れずにビンヤサ通りに動けと再び注意される始末。。
でも今年もどうしても苦手なバカアーサナBのジャンプがちゃんとマスターできないままだった。
京都でも「一体に何をそんなに怖がっているんだ? 失敗したからって大したことにならないよ」と言われても私もそう思うんだけど、無意識に足の先をちょん、と着いてしまう癖がどうしても抜けない。 今回はその癖をなくすためにプライマリーでちゃんとジャンプスルーで足をちょろっと床に触れてするのをやめるように言われた。 ジャンプスルー、そう、なぜかどうしてもちょっと足先が床に触れてしまっていた。 マットに言われて足を触れないようにしようとすると今までよりもっとお尻を高く上げて腕にしっかり体重を乗せないを足が触れてしまう。 これってブジャピタアーサナのジャンプインにも共通して言えることで、お尻がまだ高く上げ切れていないので、ジャンプインする時にどうしてもどちらかの足の指先をちょん、と触れてしまう、、、
「足をちょっと触れることで自分が安全だと思いたいんだろう。
足を触れる必要なんてないんだよ。もっと自分のことを信用して。
自分の今までのパターンを変えないといつまで経ってもできないよ。
悪いやり方のパターンを壊さないと。
君は変われるよ」
昨日そんな事を言われた。
ポーズのことを言われているんだけど、 3年がかりでまだちゃんとできていないポーズのことを言われているんだけど、ポーズを通して練習のこと以外の日常生活の思考パターンのことも言われているような気がした。マットと練習後も色んな話をしていて、去年仕事を辞めたこと、結婚のこと、ヨガのクラスを始めたこと、マットと出会ってから7年~8年くらい経過して去年くらいからの人生の激変っぷりのことを話していて、私はすごく怖がりで変わることが不安だったからなかなか変わるのに時間をとても必要としてきたけど、ゆっくりだけど、でも変わってきた。
だからポーズをやっている時の悪い癖も怖さを克服することもできるはずだよ、と言われているように感じた。
最終日の今朝は 昨日からの続きだからか、気休めでバカアーサナでジャンプする時に顔からガン、と床に強打しないようにタオルやらラグらやを丸めて置いているのも「これを置いているからって何の役に立つんだ?何の助けにもならないよ。 外しなさい」っと禁止令を出されてしまった。
そう、怖さを和らげるための安全装置が必要だと思っているのは私が自分自身を信用していないから。
パターンを変えるのが怖いから。 自分の繰り返してきたパターンを変えて新しいパターンに書き換えるのに私の心は相当頑固でとても時間がかかる。
いや、時間がかかる、と思いこんでいるだけかもしれないけれど。
でもそんな自分のことを鈍くさいなぁ、要領悪いなぁ、と時々自分自身に落ち込んだりする。
マットとの今年最後の練習が終わり、さよならを言いに行ったら、
「ゆっくりでいいんだよ、苦手なことも時間をかけていいんだよ。ヨガは競争じゃないからね。
時間をかけてポーズを習得していくことで色んな感覚を学べるからね。
ゆっくりゆっくり、君はヨガのクラスを始めたり、色んな扉が少しづつ開いてきているからね。プライマリーだけでも十分な人やスタンディングポーズだけでも十分な人は沢山いるからね。
ヨガのコミュニティも競争ではないから。 周りが早く進んでいるから、とか他のシャラではセカンドを教えているから、とかついつい比べてしまいそうになるかもしれないけれど、競い合うものではないからね。
神戸で是非クラスを続けて、いつか僕がまた神戸に行ける日が来るように頑張ってね。」ってな話をしてくれた。
まるで私の心を見透かしているかのように。 いや、一昨日から練習後もたくさんたくさんお話してきたから結構心は透けて見えていたんだろうな。 今月でまるまる練習を始めて9年が過ぎ、10年目に入るけど、私の歩みはとてもとても遅い。 時に「私が本当にマイソールクラスをしていてもいいのかな」とか自問してしまうことがあった。 でも先生にOKをもらえたことで続けていく勇気が持てた。
練習中の厳しさも練習後に優しく話してくれるのも、、ああ、 やっぱり私が心から先生だと思える人だなぁ、と思った。 10年目の練習生活がスタートする今月、なんだか節目の練習旅になった。
また明日からマットからもらった課題を心にとどめて 練習に、クラスに励んでいこう。