日常生活とヨガの教えをどこまで取り入れるか、のバランス

最近クラスをしていて生徒さんと話していたり、生徒さんから受ける質問や自分の生活を振り返ってみて、ヨーガ・スートラの教え、例えば1つはアヒムサ(非暴力)の教えの中でベジタリアンになるべきか否か、ということを改めて考えることがあった。

初心者の頃から参加していたヨガのワークショップでの質疑応答の話題によく上がっていたし、私が習っているヨガの先生は全員ベジタリアンかヴィーガンだった。 マイソールに行った時もシャラート師匠のカンファレンスでも誰か「ヨガを練習していたらベジタリアンになるべきでしょうか?」と質問している人がいて、シャラート師匠の答えは「Yes」だった。だから何となく私もお肉と摂取しなくなり、たまに魚貝類は食べるけれど、そんなに厳格ではないけどベジタリアンになった。 ベジタリアン生活のほうが消化が速いし、豆腐や豆乳などでタンパク質を摂取して、オリーブオイルやフラックスシードオイル、ナッツ類などで油分を摂っていれば健康診断の結果はいつも良好だったので、特にお肉を食べたいような気分にもならなかったので、もう何年もそんな食生活を送っていた。

だけど、結婚してヨガをしていない普通の会社員の旦那はんと生活していて彼は全くベジタリアンではないので、旦那はん用には一緒に住むようになってしばらくお肉料理を用意することもあったけど、気使いの旦那はんは休日に自分用のお肉料理のストックおかずを自分で作ってタッパーにつめて用意するようになり、私には「自分で料理して用意したいからしなくていいよ」と言うようになった。

「ありがとうね」と言って旦那はんが自分で料理を楽しむのを邪魔しても悪いかな、と思って彼のやりたいようにしておこう、と思う反面、 すでにインドに長期で行ったりかなり好き放題やってる私なのに、なんかちょっと罪悪感を感じてた。

そんな週末のある日、朝から夕方までクラスをしてヨレヨレに疲れて帰ってきた私は気になることがあったのでそのままパソコン仕事をして、晩御飯を用意しなきゃいけない時間になったので キッチンに立つと、「今日、ハヤシライス作ったからそれで良かったら、すぐおかずになるよ。まぁ、お肉が結構入っているからどけないと、いけないと思うけど」とぼそっと旦那はんが言ってきた。

なんだかその心遣いがとっても嬉しくて、「わぁー! ありがとう! んじゃ私それに合わせるサラダとスープ作るね!」と一気に元気になれてちゃっちゃっと用意した。 普段はお肉を食べないけど、 そんな風に用意してくれた料理ならお肉だろうととっても有難くいただく。お肉やから無理!ってしなくてもいいやん、と最近思うようになった。

私はお肉を食べることがなくなりすぎて食べると下痢したり、胃が重たくなったり痛くなることがある、ということがあったのだけど、少量のお肉と大量の野菜とならなんとか体が受け付けてくれることが分かった。 だから旦那はんの作ったハヤシライスを体が吸収できるよう、サラダとスープで野菜を補完して美味しくいただいた。

ベジタリアン生活を送るか否か、どこまで取り入れるか、ってのは今までをふり返ったアシュタンガヨガ生活ではだんだん次第にお肉を避けるようになり、すごく厳格にお肉を徹底的に摂取しない時期を経て、今は基本はベジタリアン生活だけど時々は場面場面でお肉をいただくこともある、って生活に変わってきた。 ベジタリアンではないパートナーと生活していて、そこまで四角四面に厳格にしなくてもいいいかな、と思うようになってきた。

インドでは特に南インドではベジタリアンの食事がけっこう普通だし、ベジタリアンでいようと思って生活を送るのは容易だと思う。日本ではベジタリアン生活を送るのは、特に神戸では外食では本当に難しい。 自炊では可能だけど、 一緒に生活する家族にまで それを強いるのも、なんだか、違う気がしている。とはいえ、普段の私の作る料理はお魚が時々ある以外はほぼベジタリアン料理なんだけど。

10年近い練習生活で周りの練習生を見てみても、ヴィーガンやベジタリアン生活にシフトする人もいれば、お肉類を摂取しなければパワー不足になり、どんどん痩せていってしまう友人もいた。 ベジタリアン生活を送るべきか否か、は個人個人の価値観によっても違うし、体質によってはそれが向かない人もいる。 だからアヒムサ、非暴力の教えで基づく食生活であるならば、ベジタリアン生活でないならば、お肉やお魚を食べる生活でも1食1食を感謝して味わって食べる、食べ物を無駄にしない、というスタンスでもOKなんじゃないだろうか、と思う。

スートラの教えは本当に短いセンテンスで1節1節を読んで受ける印象は練習生活を続けていく過程の中でどんどん変化していくように思う。 真面目で考えすぎの性格の人はスートラの教えをどこまで取り入れたらいいのか、考えだしたら止まらなくなるようなこともあるかもしれないけれど、まずは日々の練習を積んで、自分や家族がハッピーに生きていられるような方向になるよう意識を向けていくといいのではないだろうか。

私自身の食生活を振りかえってみて、そんなことをふと思った。 生徒さんからの質問で色々と再び考えさせられて、いい機会になった。

 

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