2017年を振り返って

気がつけば今日はもう大晦日。2017年最後の日になった。 今日は練習もなく、朝は目覚ましもかけず、目が覚める時間までゆっくり寝た。 ゆっくり、といっても朝7時半には目がさめてしまい、朝ごはんを食べて、部屋やバスルームのお掃除をして、シーツなどのかさばるものを洗濯機で洗った。

特に特別なことは何もないここでのいつもの日曜日の朝だ。 ラインのテレビ電話で実家の父に電話をしたら、日本は年末モードで電話をかけた時は家の窓ガラスを外から水洗いしてたと言っていた。テレビ電話越しに見える実家の風景は父の背景に来年のカレンダーの表紙が見え、年末なことを感じさせられた。 愛犬の福丸さんは相変わらず、テレビ電話の仕組みが全く理解できないようで、電話の下から聞こえてくる声からダイニングテーブルの下をのぞき込んで私を探しているので、絶えず、彼のお尻か背中ばかりが画面越しに見えていた。

あっという間に過ぎ去ろうとしている2017年、今年は特に長年勤めた仕事を退職し、マイソールにトータル3ヶ月も滞在し、ヨガの仕事だけをしていた年だった。 2011年に初めてここに来た時は全く思いもしていなかった今の生活、我ながらこんな生活をしているなんてビックリだ。ただ初めてここに来た時、必ず、再びここに戻って練習したい、できれば2ヶ月とかまとまった期間しっかりと練習したい、でも今は仕事を2ヶ月休むなんて無理だから年末年始休暇と有給休暇を利用してできる限りここに戻って練習を積み重ねていこう、と強く心に願ったことは現実となり、今に至る。

ヨガをシェアすることを仕事に選んだのは始まりは去年だったけど、でも副業として、メインの仕事の傍らとしてとしかとらえていなかった。 実際会社を退職した時は、転職することを考えていたし、次のキャリアで私は何がしたいのか、何ができるのか、と考えてきたけれど、失業給付を貰い終える頃には会社勤めの仕事を再開する気には全くなれず、なんとなく心の赴くままに来たら週5日か6日、ヨガのクラスをしている生活になっていた。 本来の性格はとても心配症で、小さい頃から母に一人前に自立して生活できるくらいのお金が稼げる仕事ができる女性になりなさい、とずっとずっと言われ続けてきた私だったので、今のヨガのインストラクターとしてとても不安定な収入状況で旦那はんなしでは一人で生きていけないような仕事の状況になるとは全く考えてもみなかった。 ヨガのお仕事でいただくお金よりインドに行くお金や自分が習いに行くためのお金のほうが多くて大赤字なんだけど、そんなに不安にもなっていない事も自分でも驚きだったりする。

本来の生まれ育ってきた環境からの自分の性格からヨガの練習を積み重ねてきたことによる自分の心の変化がとても大きくて、気づけばこんな道を歩いていることを改めて不思議だなぁ、と思う。

2017年の始まりはマイソールで2ヶ月過ごした後は5月に長野の善光寺、7月に福岡、8月にスリランカ、10月には大分、11月には熊本、そして12月に再びマイソール、と、どんだけ移動しまくりやねん、という旅のとても多い年でもあった。 会社勤めのままであったらきっとこんな1年は過ごすことはできなかったであろう、この生活、昔の私なら貯金を切り崩しながら旅ばかりのこんな1年を過ごすことはできなかっただろうな、と思う。

アラフォーにもなって長年のキャリアを手放すなんて到底できない、とか、稼ぎもないのにそんな色んなとこになんて行けるわけがない、とか昔の私は自分で自分の考えに縛られて自由を失くしていたけれど、自分が固定概念で自分を縛りつけなければ、自由にどこにでも行けるし、何にでもなれるのかな、と今は思う。 もちろん、それを実行するためには責任もともなうし、それなりの覚悟がいるけれど。

明日からは2018年、新しい年が始まる。 2017年に出会えた新しいご縁や日本で私を見守っていてくれている家族に感謝し、2018年も私や私の周りの人達が良いことに恵まれますように。

 

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