身体じゃなくて心の問題
昨日は午前中練習後すぐに整体に行き、午後からのスートラとギータのクラスの始まりまでの時間、洗濯をしようと屋上の洗濯機に行ったけど、誰か他の人の洗濯ものが入っていた。20分おきに2階の自分の部屋から階段を降り、別の階段を上って3階の屋上の洗濯機まで様子を見にいくこと数回、階段の上り降りを繰り返すうちに段々ムカついてきて、よっぽど、屋上の2部屋の欧米人のにーちゃんに聞いてみようかと思ったけど、ぐっとこらえて部屋に戻り、手洗いした。 何だろう、怪我をして以来、なんだか普段はムカつかないようなことにもムカついたりしている。全然ヨギ―の精神状態じゃないな、と我ながら思った。
夕方のスートラ、ギータのクラスが終わり、友人とチョコレートマンのショップに普通のヨーグルトと違った美味しいヨーグルトがある、と聞いて一緒にお供する道すがら洗濯機の話をしていて、 その後治療に行ったけど、どんな治療法でも痛みが減らなくて、自分でも何が正解か分からなくなってきた、ってな話をしたら、
「もしかして、かよちゃん、 一回全部色んな治療法を模索するの手放して瞑想したほうがいいかもよ。 なんか自分で自分の痛みに意識を集中させすぎて余計痛みを増大させているような印象を受けるよ。」
とぽろっと言われ、 一瞬ドキっとした。 日本で京都の先生から
かよちゃん、頭で考えることばっかり多すぎや。 そんな理屈ばっかり考えんと、心で感じてみー て言葉が一瞬で心に蘇った。
痛みで心が辛くて不安だから手当たり次第、色んな情報を得て安心したくて、良いと言われることにはどんどんトライするのだけど、 痛みは全然なくならなくて、でも不安だから、 そして昔の怪我のトラウマがあるからトラウマがフラッシュバックして怒りや不安、恐怖など様々なマイナスの感情が沸き上がり、何とかしたくて、また新しい情報を得ようとする。。
昔怪我した時の心のネガティブなスパイラルを再び繰り返していたことにハッと気がつき、我に返った。 なんだか7年前と同じ間違いを繰り返しそうになっている自分の未熟さに恥ずかしくなり、
あちゃー また繰り返すとこやった。。
と心の中で呟いた。 その夜、寝る前に久しぶりに静かに座ってみたら、いかに自分の心の中に嵐が吹き荒れていたのか、いかに自分の思考が物凄い速さてあっちこっちに行っていたモンキーマインド、いわゆるお猿さんマインドだったのか、思い知った。 怪我で向き合わなければならなかったのは様々な治療法を模索するのではなく、まずは自分の心を静かにさせることだったのだ。You Tubeで日本のバラエティーやドラマを見て暇つぶししている場合じゃなかった。
そして、今朝のカンファレンスで、シャラート師匠が怪我をしている時の練習の仕方について、質問され答えてはった。
今シーズンも沢山の生徒から怪我をしている、と打ち明けられているが、怪我をしていても自分の通常の練習をしなさい。自分がここで貰っているアーサナまでの練習をしなさい。私も最近膝の調子が悪いが通常の練習をしている。 怪我の具合によっては多少の軽減法で練習することも必要かもしれない。でも沢山の難しいアーサナを自分を追い込んでするのではなくて ただ今の自分の状態を客観視するために、感じるために練習するのだ。 難しいアーサナを追い込むようにして見せびらかすものではない。ヨガはアーサナの難しさや完成度を競争するレースではない。いつも言っているがヨガはアーサナの練習だけではない。ヨガの練習はあくまでも個人的なものだ。 ここに来ている生徒はほとんどみんなリピーターなんだから怪我をしていない時の彼らの練習を私は知っている。あくまでも個人個人が自分を客観視するための練習なのだ、
てな感じで答えてはった。
背骨が詰まっているんじゃない。 お前の体は柔らかい。お前の心が詰まっているんだ。
この前 直接言われた言葉も心に蘇り、
あー、 やっぱ 私体の問題よりも心の問題だ。 自分が弱った時、窮地に陥った時、 外に情報を求めようとして安心しようとしてモンキーマインドで右往左往するのでなくて、どんな状況でも心が安定していられるか、自分の心の中に答えを見つけられるか、なんじゃないかな、と思った。
今朝サラスワティのシャラで練習している友人が怪我をしている私を気遣ってくれてYouTubeの動画を送ってくれたのだけど、ここに来ている練習歴の長い生徒さんでバイクで交通事故に会い、死にそうな重症を負っても怪我から回復していった動画で、見ながら涙が流れて止まらなくなった。
水曜日のシャラート師匠に言われたこと、昨日の友人のアドバイス、今日のシャラート師匠のお話、そして今日見た動画、 どれも同じメッセージを感じた。
ここでの練習もまだ3週間ちょいある。 帰ってから気づくんじゃなくて、今気づけてよかった。 まだまだ未熟な私だけど、 しっかり心を安定させて練習できるように残りの期間取り組んでいこう。