シルバーボックス

昨日の午後、ついにシルバーボックスをゲットしてしまった。ここに来ている人はご存じの、来ていない人とっては何のこっちゃな単語。名前の通り、銀色の金属のトランク。大きな箱のことだ。ここマイソールに何回も来るようになり、２、３ヶ月といったまとまった期間滞在して練習するようになると様々なキッチン回りの小物やシーツ系統のリネン類など、生活するための色んなものを購入することになる。　最初の３年は２週間ちょいと短期間だったし、４年目から家を借りて住むようになってもいつもレジストレーションに通る保証もどこにもないのに、ここにわざわざ箱を買って自分の生活用具をストックしてまでここに戻って来る自信も全くなかったので過去５回は考えもしていなかった。　でも今回部屋は別だけど、同じ大家さんの下で暮らしている友人が前シーズンからシルバーボックスをしているのを聞いていて、実際やってみた感想を聞いてみると、そこまで気負わなくてもやってみてもいいんじゃないか、って考えるようになった。

そうは言っても前シーズンの時に話を聞き、今シーズンも先月話を聞いていて決意するまでに１ヶ月。　果たして私はまたここに戻ってこれるのか、そもそもレジストに通るのか、　もしかして妊娠とかしたら軽く数年は来れなくなるかもしれない、とか何やかんや考えたけど、　いろんな理屈抜きにして、心はまたここに戻ってきて練習したい思いしかないと改めて思った。シルバーボックスも数人やっている人に聞いてみて、今回頼もうと思っている人は３年何の連絡もなく引き取りに来なかったら自動的に破棄する、と言っていたのを聞いて少し気が楽になり、万が一、３年超えで来れないことになっても破棄しちゃってくれてたら大丈夫かぁ、と６シーズン目にしてやっとここに家財道具を残していく決意をした。　始めの４回は本当に旅行気分で練習をただただ楽しんで、アシュタンガ・ヨーガを練習している限りは１度は源流の場所で練習してみたい、という興味と好奇心で行き始めたが何回も通ううちにここでまとまった期間練習したい、という想いは年々強くなり、６年越しの願いを前シーズンでやっと叶え、今回は予想外のタイミングでシャラが開くことを知り、レジストをして考える暇もなくレジストに通り、ここに来ているのだけど、やはり６年ずっと願っていたことをたった２回の２ヶ月の滞在でもういいや、って気持ちにはなれず、やっと始まった、って感覚のほうが強くある。

たかが金属製の箱なんだけど、ここに自分のものを置いて行く決意はイコール、またここに必ず戻って来る決意であり、結婚してパートナーもいる身ということもあって少し迷ったが、やはり自分の正直な心の声に従ってみることにした。　これから先何十年も通うわけではないけれど、とりあえず、また次も必ず来る。　そう自分の心に決意表明してシルバーボックスに自分の名前をマジックで書きこんだ。　たかが銀色の箱だけど、決めるまでには今までの経緯と自分のここへの想いを改めて再確認した。

日が変わって今日の練習。　腰の痛みがマシになったかと思って調子に乗ってしまったのかどうなのか分からないけど、スプタクルマアーサナで座って足を頭の後ろにかけてから下に降りるのを今日はいつもより深くかかるなぁ、と思いながらやってたら、その後からどんどん背骨が痛くなり、バックベンドだけに痛みを悪化させまいと思っていたのは自分で意識していないところから背骨が再び痛くなるはめになってしまった。セカンドに入り練習していてもカポタも今日は軽めにしておいた。２回目でアシスタントの人が来てくれたけど、痛みがあるのでいつものようにはいかない。でもアジャストされると右側だけは踵はさくっとつかめたけどいつも苦手な左側は届くはずもない。ちゅーか無理したくない。　上がってくると、「痛いの？怪我してる？」と聞かれたので、　うん、そう。元気な時は大丈夫なんだけどね。と答えておいた。

最後のバックベンドも軽めにして今日の練習終了。　痛みが軽くなってきてちょっと油断してしまっていた。　明日は油断せずにしっかり労わって練習しよう。

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