マイソールプラクティス最終日

今日は今シーズン最後のマイソールクラスだった。 いつものように朝のルーティンの準備をしてシャラに向かっていつものように順番を待つ。今日は心なしか昨日までより待ち時間が少ないように感じた。 もうすでに自分の国に帰っている人もいるようだ。 最後の練習日まできっちり練習する人も多いけど、昨日帰った人やこの週末に帰る人も結構多いと聞いた。 仕事やフライトの関係で最終日まで残らない人もいるから恐らく来週のレッドは今までよりもぎゅうぎゅう加減がマシかもしれない。

そうはいっても結局昨日より10分くらいだけ早く練習を始めれただけだった。 今日の練習場所はシャラの一番後ろの列。練習していくうちに汗だくになってくるのを外からの空気が入ってきてくれるおかげに暑すぎなくて丁度良い。とはいっても全身から汗が噴き出すのは毎日のこと。 こんな練習ももうすぐ終わってしまうんだ、日本に帰ったらまた一人の練習が始まるんだ。 って少し寂しさが心をよぎった。でもしっかり呼吸と自分の内側に意識を集中させて練習していった。私の今できる最大限できる練習をしていった。 一つ一つのアーサナ、ジャンプバック、ジャンプスルーも手を抜かずに今の自分ができる頑張りで練習していった。セカンドに入り、後屈の連続でもしっかり呼吸を意識して練習し、カポタでは今日は3回トライできた。しっかり集中してシャラート師匠に先週言われた、ちゃんと呼吸をしろ、鼻からの呼吸を深くしないから痛みがでるんだ、って言葉を思いだしながら深く呼吸をしながらしっかり足をつかって後屈を深めていった。 すると最後の最後3回目のトライで今シーズンで一番深く後屈を深めることができた。 とはいっても右側は踵をさわれても左側がどうしても踵まで届かない。あと一歩、もう少し、今日で最後だから、と踏ん張ってみたけど、届かなかった。でも今の私で怪我をしてるとか関係なく思えるくらいしっかり深く呼吸して頑張れた。 そして最後のバックベント、最終週の今週は結局一回もシャラート師匠が来てくれなかったから最後の今日くらい来てくれないかなぁ、と思ってふと前を見たけど、シャラにはいなくてオフィスに入ってしまっていた。 シャラート師匠出てこないかなぁ、とか思いながらバックベントしてカムアップからドロップバックとカムアップをしていったら3回目くらいでやっとオフィスから出てきた姿を見たけれど 結局前のほうの他の人のところに行ってしまった。

心からガッカリしてたらアシスタントの人も最終日だから察してくれたのか、「僕でも大丈夫かな?」とめっちゃ遠慮がちに聞いてこられて、思わず笑顔で うん、もちろん、と答え、アジャストしてもらった。

本当は最後の週、1回くらいは来てほしかったけど、仕方ない。 と思いなおしてバックベントして今日はでもなぜか背中の痛みが気にならなくて手を踵のほうまで歩かせていけた。 なんか今日は大丈夫だわ。 と思っていたら今までは怪我してるから、と決して深めてこなかった人が私の手を持って足首を持たせてくれた。

しっかり呼吸して足を延ばして。 腕も伸ばして。

言われるがままに伸ばしてみる。 まだ膝は曲がってしまうけれど、自分のできる最大限のところまで頑張ってみた。

そしてカムアップして前屈に入った。

「今シーズン 最初で最後の足首キャッチ。 何でだろう。身体が最後だから頑張ってくれたのかな」

「シャラート師匠にしてほしかったな。 」

「最後だったし。 あー相変わらず私ってエゴ強いなぁ。 まだこんなこと思ってるのか。 」

なんて背中を押さえられながら色んな考えが浮かんできて気がついたら泣いていた。 涙が目から流れ出ていた。 哀しいのか嬉しいのか、無念の涙なのか、自分でも何で泣いてるのか分からなかったけど、深い後屈をしてなんか心の中の色んなものがあふれ出てきた。

2ヶ月の間、大半は腰と背中の痛みと常に向き合いながらの練習だった。まだあと3日レッドクラスが残っているけれど、背中腰の怪我を抱えながらカポタを深めていく、というのは私にとってはとても大きなチャレンジで、昔の怪我の時より今回は心に特にフォーカスして練習したり日々の生活を送っていたように思う。 自分ができない、苦手だ、と思って自分で勝手に自分の体に制限をかけていなかったか、怪我を労わって練習するのと自分の体に制限をかけて練習するのとはとても境界線があいまいで日々注意深く自分の状態に集中して練習しないと分からない。 今日の練習は自分で思っている以上に身体は回復していて動けるようになっていたことで自分の心が今まで、時にはできない自分、このアーサナができない自分、と無意識に制限をかけてしまっていたのかな、とふと思った。

どんな時もしっかり集中して呼吸を深く練習していく。自分で無意識にできない思い込みをかけてしまわないことが大事だな。やっぱり先生に教えられた事をちゃんと練習できるようになろう。 と改めて思った。

練習が終わり、シャラから帰る時にバックベントでアジャストしてくれたアシスタントの男性が 大丈夫だった?と心配そうに声をかけてくれて、いい人だなぁ、と思った。 シャラート師匠にも挨拶して今日の練習を終えた。

残るは最後3日のレッドクラス。 最後まで良い練習ができるように頑張ろう。

写真はシャラの前の階段での順番待ちの風景。

 

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