たまにはアシュタンガではないお勉強も
昨日は久しぶりにニケタン、ヨーガ療法の方のお勉強会、というか講義を聞いてきた。 題してヨーガ療法とスポーツメンタルトレーニング、という大学の先生で様々なスポーツ競技におけるメンタルトレーニングをヨーガ療法の智慧を取り入れて行ってきた方の講義だった。
ヨーガ療法を一緒にお勉強した同期の仲間に誘われて実のところ、全く興味を持っていなかったけど、なんとなく、何の期待もせずに参加した講義は思いのほかとても面白かった。 何十年とプロのスポーツ選手や運動部の学生さん達を相手に心を鍛えるトレーナーとして指導をしてこられた先生のお話を朝10時から夕方4時近くまで、まるで飛行機のエコノミークラスのような狭い座席で聴いていたけれど、全然眠くなることなく面白く聴いていられた。
話を聞きながら、スポーツ選手、いわば肉体をとことん鍛え上げたアスリートの人々も結局本番の大切な試合などで実力を出しきるのには身体のリラックスと深い集中力がないと成しえないので、そのために心を鍛えていく、という話が毎朝アシュタンガ・ヨーガで肉体を鍛錬し続けてもいざ自分が苦手なチャレンジングなポーズでは集中力と変な力みがある状態ではできない時のことを思い出したりしていた。
ヨーガ療法では普段はどうしても病気の人や高齢者の人がメインで練習する人が多いので身体的にとても強く健康な人がヨーガ療法によって心を鍛えてていくことにより潜在的に各自が持っている力を100%出し切るような心に鍛えていく、という話はとても興味深く、先生の話を聞きながらアシュタンガ・ヨーガの練習にも活かせる話だなぁ、と聞きいっていた。人が本来持っている実力をしっかりと出し切ることができるような状態というのは深い身体はリラックスし、心は深い集中状態に入っている時なのだそうだ。
アシュタンガ・ヨーガの練習でもよく先生に言われることだけど、呼吸を深くし、目線を定め、深く自分の内側に集中している状態かどうかが良い練習なのだと言われるがなんかとてもリンクしているなぁ、と思った。
そして、先生が指導者として選手を導いていくためには日本語の語学力を磨くことが大事だ、って感じの事をおっしゃっていて、これはヨーガ療法だろうとアシュタンガ・ヨーガだろうと、インストラクターとしてもとても学ぶべき所だなぁ、と。
指導者として人を観る洞察力も大事、結果の違いを生む結果、つまり、練習しているその今の動作の違いはなぜしているのか、今のその動作を変えたら結果がどう変わるのか、洞察する診る力も鍛錬していくことが大事、という話もしておられた。
スポーツの世界、ヨーガ療法の世界であってもアシュタンガ・ヨーガの練習、ティーチングにも共通して言える大事なことを数多くお話を聞けてとても有意義な一日だった。
大学の先生らしく当日は著書の本がたくさんの種類販売されていたので思わず1冊買ってしまった。 でも本当に面白かったので空いた時間に読書に励んでみようっと。