ひたむきに、一生懸命に 

週末から昨日まで降り続いた雨がやっと止んだら一気に秋の気配になった。朝、新開地について楽の森のシャラを開ける時間はまだ真っ暗だ。ほんのこの前までは明け方の時間だったのに私が練習を始める時間はまだ夜明け前だ。

練習をしているうちに夜があけて朝がやってくる。 夏が去り、秋がやってきて夏の練習から秋の練習に変化していく。 週に3日、4日でも楽の森のシャラで練習を積み重ねていく日々を積み重ねていくと、見えないエネルギーがやはり少しづつ積み重ねられて行っているように思う。

最近になり兵庫クラスしか参加できなかった生徒さんが時間を作ってまだクラスが始まるずいぶん前の時間から練習に来てくれるようになった。 仕事の始業開始時間と家やシャラの場所を考えたら休日に来るだけでせいいっぱいかと思っていたら、 ほぼ自主練でもかまわないから、シャラで練習したいから、と。 指導時間より早い時間に自分の練習が終わるのにもかかわらず、だ。 なんだかとても嬉しかった。

クラス開始前の時間は私も練習しているので一緒に練習する感じになるけれど、私の後ろで練習していて見えないけれど、とてもひたむきに一生懸命に練習しているエネルギーはなんだか私も良い影響が貰えて気がつけばいつも練習にかかる時間より早く練習を終えることができていた。前回来てくれた時も感じたけど、一人で練習している時よりあぁ、私もがんばろう、と思えて練習の密度が濃くなる感じがしている。

他にもマイソールクラスにもっと多く通いたいから今までのスケジュールを変えてもっと通えるようになります。って言ってくれる方もいたり、と家事や仕事、子育ての合間の時間をなんとかやりくりして通ってくれている生徒さん、 今までもずっとまじめに通ってきてくれている生徒さん、とクラスに継続的に通ってきてくれている生徒さんを見ていると、少しづつ、でも着実にみんな練習を自分の日課にしてくれていて、一生懸命に練習に取り組んでいる姿を見ると本当に嬉しくて私が反対に教えられたり良い影響を貰えることも多い。

一練習生として先生から教えをもらう生活のほうが圧倒的にまだ長いけれど、一練習生だけの時は先生や練習仲間から教えてもらったり、影響を受けていたのがクラスをしだすと、それに加えて生徒さんからも学ばされることがたくさんあるなぁ、と感じる。クラスを主宰し伝えていく立場として成長させてもらっているように感じる。

去年からのマイソールクラスのクラスの雰囲気と最近のマイソールクラスの雰囲気は明らかに変化した。 兵庫クラスの雰囲気も変化した。 どちらもより練習に真摯に向き合う雰囲気になってきた、という感じだろうか。

私は難易度の高いアーサナをひょいっとできるわけではないし、元々は身体も堅いし、弱かった。 今でもそんなに体が自在に動くわけでは全然ない。でも長年かけてアシュタンガ・ヨーガに向き合ってきたし、苦労もしてきた。怪我にも泣かされた。 今でも時々体の色んなとこが痛む時もある。

長年習っている先生達に比べたら私なんて足下にも及ばないし、比べる自体がおこがましい。でも、今の私にできること、今の私に伝えられることを一生懸命伝えてきたら、私の所に来て練習に励んでくれる生徒さんが少しづつ増えてきた。 本当にありがたくてしょうがない。

やはり、マイソールクラスを主宰し、開催し続け、努力し続けていく、ということ自体が修行なんだな、と心から思う。簡単なことではないよ、と昔先生から言われたことがあるけれど、本当にそうだ。体力精神力ともにとても使うし鍛えられる。 私はまだ本来の週5日、6日の開催がいつもではない。週に3日、4日、兵庫クラスも含めても5日程度だ。それでも体力が追い付かない時がある。でも今のペースで継続していければ何年か経ったらもっと強くなれているような気がする。

今もう一度シャラート師の言葉を噛みしめる。

「自分がここと決めた場所でマイソールクラスを開催し、アシュタンガ・ヨーガをシェアし続けなさい。自分のヨガコミュニティを育てなさい。自分のヨガファミリーを作っていきなさい。」

教えられたことを実際に実践してみてその意味を理解することができるんだな。。

 

 

 

 

 

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