出稽古＠マイソール東京　2016年冬

先週から４泊５日で神戸からマイソール東京まではるばる出稽古に行ってきた。

毎年、年２回ほどはマイソール東京まで練習を見てもらいに行っていたのだけれど、今年は今回が最初で最後の東京でのタリックに練習を見てもらう機会だった。

今年は会社を退職して時間がたっぷりとあったわりには９月にシャラート師のワークショップに参加するため東京に行った他は今回の１回だけ。

タリックの地方のワークショップも名古屋に１回行っただけで、今年は練習を見てもらう機会は本当に少なかったなぁと思う。

でもまだ体は本調子ではなかったので、「腰の調子があまり良くないから」と予め伝えておいたので、カポタでアジャストをもらうわけでもなく、新たな課題をもらうわけでもなく、ただ淡々とシャラに行って練習をしてきた。

もちろん、時々はアジャストをしてもらったり、毎日ドロップバックの時には来てくれていたので、練習を見てもらっていたのだけれど、久しぶりに会って、ただ淡々と練習を見守ってもらったなぁ、と思った今回の出稽古だった。

それでも、毎日会社に出勤しないといけなかった時は１０時に寝て４時過ぎに起きて２時間ばかし、毎朝家で練習をしてから出勤する、というルーチンワークがなくなってからは毎朝練習はするにはするのだけれど、特に朝、用事がなければ６時半から７時に起きてから２時間練習をする、という日常に変化し、一人の練習が時間に制限があったから集中できていたものが、時間に制限がなくなるとついつい集中力が落ちてしまい、だらだらと練習してしまうことが増えてしまっていたので、毎朝多くの練習仲間と練習をするのは、それだけて体のリズムが整い、単純に楽しかった。

腰に負担がかかるからカポタアサナの練習に取り組むこと自体が腰には悪いんじゃないかな、と思っていたけれど、誰かにアジャストしてもらって外からの圧力で後屈を深めてカポタをするより、今の自分の体の一部一部を自分なりに観察しながら、感じながら、今自分でできる範囲のカポタアサナの取り組み方、向き合い方が面白くて、後屈をしながらでも腰が楽になる、伸びる使い方を模索しながら練習することの楽しさを発見して、探求していくうちに、毎朝の練習で少しづつ体の不調も戻ってきた。

外から見たら、そんなに以前からやっていることは変わらないように見えるのだろうけど、自分の内側への探求、感じとることへの模索が面白くて、はるばる東京まで練習に来たのに先生に何かを与えてもらうのではなく、自分の練習を深めることが面白くて楽しかった。

まぁ、先生から何ももらっていない、というのとは違い、先生がいることによるシャラの雰囲気、周りの練習生の出す雰囲気からもらう見えない自分への影響が私の練習に影響を与えてくれているからこそ　マイソール東京で練習することが楽しかったのだろうけど。

また、東京の友人に再会したことも楽しかった。　もう何年も細々ながらも東京通いが続いているので、東京のヨガ仲間との再会やヨガ仲間以外の昔からの友人との再会と、練習以外の楽しさもあった。

長年勤めた仕事を辞めて、私は何者なのか？　仕事で定義された自分のラベリングが全くなくなって、私は何がしたいのか、どういう人なのか、　と退職してすぐはそんなことを考えてしまうこともあったけれど、私には大好きなヨガの練習、アシュタンガヨガの練習があってよかったな、としみじみ思った。

毎朝、自分を律して、練習をし、何年も継続していけている。　３年毎朝スタジオに練習に行ってから家での練習がベースになってからはもう６年目に入った。

自分に甘えがでると、週６日、毎朝２時間なんてクレイジーな練習をここまで続けてこれなかっただろうな、と思う。やっぱり、たまにはこうやって出稽古に行ってモチベーションをフルチャージしてまた練習に取り組めるんだろうな、と思う。

相変わらず、体はそんなすぐには変わってくれないし、アサナの進度も遅いけれど、私は私なりの進み方で進んでいけばいいよね、と思えるようになった。

今回、ヨガを他の人にシェアしだしたことも１年近く経ってやっとタリックに伝えることもできた。

ずーっと長い間、人にシェアするなんて、私が人にヨガを教えるなんておこがましい、と思ってなかなか勇気が出なかったから一歩踏み出すまで随分と時間がかかった。

そして、一歩踏み出してから、超初心者の時から習っているタリックにそのことを伝えることも　なんだか勇気が出なくて伝えれていなかったけど、

「いーんじゃない、　カヨちゃん、もう長いこと練習してるもんね」

と一応ダメ出しはされなかったので、ちょっと嬉しかった。　まぁ、真面目に練習していることだけは　どうやら認めてくれているみたいなのかな。