怪我や痛みで苦しんでいる人へ
今日はムーンデイ。 最近 アシュタンガヨガの練習と怪我や痛みについて考える機会が再び増えた。
私はアシュタンガヨガを練習して3年目で酷く腰を痛めて それでも練習を辞めずに怪我と向き合いながら練習を続けて、 その傍ら色んな治療院巡りやボディーワークのセッションも受けたりして体について深く考えるようになった。
アシュタンガヨガに限らず、 日々体を動かすことをしていると体の痛みを感じたり、 怪我をすることも時にはあったりするのは正直否めない。
それはヨガをしていなくても 同じことだ。
そして練習を始めて数年以内の人は 練習で体の痛みや怪我をした時に
アシュタンガヨガの練習は自分にとっては体に良くないことなんじゃないだろうか、
とか
私はアシュタンガヨガには向いていないんじゃないだろうか、
とかいう考えに陥りやすい。
または
とりあえず 痛みがある間は 全く 練習しないでお休みしてしまおう。
ということで練習を完全にお休みする期間を設ける。 その期間が長くなれななるほど、 練習に戻るには気合が必要となり 練習に戻りにくくなっていく。
そして結果、 練習を辞めてしまう。
ということになりやすい。 これは今まで14年の練習生活や6年のクラス開催から自分自身のことや他の練習仲間や生徒さん達を見てきて感じてきたことだ。
もちろん 別にアシュタンガヨガの練習が人生になくても 生きてはいける。 足が頭の後ろにひっかけられようが別に世界は変わらないし。 生活にも支障がない。
怪我や痛みの経験は練習生活が長くなると 自分でもどう考えれていけばよいか、 心の持ち方や対応の仕方が分かってくるからそんなに心は落ち込んだり揺れ動いたりしないのだけれど 初めて大きな痛みや怪我を経験している時は 自分でも どう考えたらよいのか分からないし 痛みで心は落ち込む。
約11年前の私がそうだった。 もともと腰痛持ちで酷い肩こり、首コリだった私はアシュタンガヨガの練習を始めて3年目までは大きな怪我もなく、 腰の痛みもなくなり、楽しく練習をしていてポーズが進んでいくことに喜びや楽しさを感じていた。
だから腰がぶっ壊れた時は 物凄く悲しかったし、どこにぶつけて良いのか分からない怒りが止まらなかった。 ポーズがどんどん進めなくなってアシュタンガヨガの練習の道から戦線離脱した心境になったことで凄い敗北感にも襲われた。
アシュタンガヨガのワークショップに出ても 先生は体がすいすい動く他の練習生にポーズをどんどん与えているのに 私は後ろの隅っこで練習していて ポーズももらえない。
そりゃそうだ。 ケガしているんだからそんな時はポーズを進めるべき時ではないのは当時の私も分かっていた。 でも悲しかった。
痛みが辛いし動けない自分に猛烈に腹が立った。
それでも毎日 痛みは容赦なく私の心をネガティブにした。
当時の練習仲間が 「痛いって 新しい気づきの機会やから ある意味、ターニングポイントだし良い機会やん」と私に言ったけれど その言葉はその瞬間は理解できず、 逆にまた怒りがわいてしまっていた。
でも 当時習っていた先生からは 痛い時は痛くないように練習を工夫する時だよ
と教えられ、 様々な怒りや悲しみのドロドロした感情が出た後は 痛みがないように練習を工夫することに練習をシフトチェンジすることに切り替えるようになった。
正直いって 長く練習していても 私も体の痛みがでることは多々ある。 でも何回も痛みと向き合うことを乗り越えてきたし、その度に体の使い方を模索し研究してきたから 初めて怪我した時の感情のアップダウンはしなくなった。
怪我や痛みが出る、ということは体の使い方が間違っていて体が悲鳴を上げていることだと私は思う。 もちろん 筋肉疲労による痛みもあるけれど 怪我レベルの痛みまでなるほど疲労するまで筋肉を緊張させてポーズをとる、とか 小さな体の悲鳴に鈍感だから その体の悲鳴がどんどん大きくなって痛みや怪我になっていくのだと思う。
そんな時、練習を完全にお休みして良くなるのは 急性の炎症や骨折、手術後などの急性期の状態だと思う。
慢性的な痛みは やはり体の使い方を変えていく工夫を練習に取り入れないと一時的にお休みして痛みが軽減されたとしても、また痛みが出てきてしまう。
そして そんな時は一人で練習するのは 正直言ってとても難しい。 何故なら自分の主観しか入らないから。
そして怪我や痛みで落ち込んでいる時に一人で踏ん張り続けるのは よっぽどの鉄の心の持ち主でもないと無理だから。
痛みや怪我で練習を辞めてしまう、 それもありなんだろうけれど、 せっかく今まで練習してきたのだから 日々体と心に練習で向き合ってきたのだから 途中で辞めてしまうのは 正直言ってとてももったいないと思う。
痛みを減らす練習に工夫していく、 痛みを無くす練習にシフトチェンジしていく過程の中で うっかり間違えて今までのパターンの動きをしてしまい 痛みが一時的に増すこともあるかもしれない。 そんな時には時には筋肉疲労を取りに治療院に行くのもありかもしれない。
だって始めから ちゃんと体を使えていたら 怪我や痛みに悩まされることはないのだから。 ヨガをしていて治療院に通うなんて、 と思う人もいるかもしれないけれど 体の使い方をちゃんとマスターできるまでは 人は失敗することも当然あるから 時には他の人の助けを借りることもありだと思う。
そして 失敗もしながらでも 自分の体の使い方を変えていくには やはりマイソールクラスで体の使い方を変えていくようにクラスに参加することが一番だと思う。
マイソールクラスは個別指導だから その人に合わせた練習ができるから。
大きな痛みを経験することで そこで練習を辞めるか、 続けるか、 ターニングポイントになる。
練習をそこで辞めたら 今までの体の使い方はそのままだ。 体への気づきもないままだ。
練習を続けたら 一時的には痛いかもしれないけれど 今までの体の使い方を変える工夫をするようになる。 体への新しい気づきが生まれる。 そして新しい自分になっていく。
昔、 ある先生に ヨガの練習でおきた怪我や痛みはヨガの練習でしか治らない、 と言われたことがある。
これはそんな理由からなんだろう。
2008年からアシュタンガヨガの練習をそれこそ、 本当に毎日してきたから、 沢山の痛みも怪我も経験してきたから 今はそんな風に私は思っている。
だから 私は体がよく動いてすいすい ポーズは進んでこれなかった。 だけど 一つ一つのポーズに向き合ってきた。
だから 私のクラスは 同じように体が硬いとか なかなか 思うように体が動かない、とかいう人、怪我や痛みがあっても練習とうまく付き合いたい、という人に届けたい。
たとえそんな人が一人でもいたら 私は全力でサポートします。